発表！最新の筋膜リリース①
ashiyahama筋膜リリース専門
芦屋市 あしやはま整骨院
院長 小口です!
今回は、「最新の筋膜リリース」についてのお話。
いきなり結論になりますが、
「最新の筋膜リリース」とは・・・
「筋肉だけじゃなく、神経や血管、骨、脂肪にかかわる癒着を改善するリリース」
という筋膜リリースなんです。
（ややこしい言い方で申し訳ございません・・・）
「解剖・動作・エコーで導く Fasciaリリースの基本と臨床」より
実は、
筋肉だけでなく、神経や血管、骨、脂肪も
「筋膜」と同じ素材で包まれています。
また、これら組織のすき間にも、
まばらな形「綿（わた）」みたいな感じ
になっても存在しています。
この素材を総じて「ファシア」といいます。
そのちょっと昔、
日本語では「ファシア(Fascia)」＝「筋膜」
に訳されてしまったことから、
呼び方がややこしいことになりました。
そして、当然ながら
「筋膜」も「ファシアの一種」
になります。
「ファシア」という名称が
あまり知られていないため
わかりやすいように
「筋膜リリース」
と書いていますが、
細かくいえば
「ファシアリリース」
が正しい名称になります。
くり返しになりますが
この「ファシア」は
まばらな形
「綿（わた）」みたいな感じ
になっています。
体の中のすき間を埋めて、
各組織を安定させながら滑走させます。
このおかげで、
しっかり自由に動けるんです。
そのため、
「第二の骨格」
とも言われております。
めちゃくちゃ重要な役割を果たす
ありがたい存在なんです。
一枚ものの素材に見えますが・・・
めくって見ると
やっぱり「綿（わた）」みたいになってます。
ここでは「静脈」と
その隣の組織の
すき間にあるのがわかります。
このすき間が
「ぺちゃんこ」になって引っ付くことを
「ファシアの癒着」
と呼んでいます。
この癒着さえなければ
ありがたい存在なんですが・・・
近年の研究により、この「ファシア」には
「痛みを感じるセンサー」が
あることがわかりました。
あの半透明の中に神経があるんです。
もちろん、血流もあります。
そのため、
「関節や筋肉による痛み」
とされていた
「肩こり」や「腰痛」なども
それらを包んでいる
「ファシア」の「痛みセンサー」
が反応している可能性がある
ということがわかってきました。
つまり・・・
この「ファシア」が
「癒着」すると
「痛みセンサー」が反応して
「肩こり」や「腰痛」になる
ということが
分かってきまたんです！
「ファシア」は
水分を多く含んだ
「コラーゲン」
「エラスチン」
というタンパク質
などでできていて、
「やわらかい」組織ですが・・・
❶❷❸のようなことが原因で
「ファシア」が慢性的に
「硬い」組織になります。
そして痛みがひどければ慢性化するので
脳に不快感が与えられつづけ、
慢性的に過度のストレスがかかり、
「痛みに過敏に反応してしまう状態」
になってしまうことも・・・
ひどいケースだと、
これをきっかけにして
はっきりとした原因がなくても
「神経系」が正常な痛みの信号を
理解できなくなり、
「慢性的に痛みを感じてしまう」
という
非常にやっかいな状態
になることがあります。
この状態を近年では
「痛覚変調性疼痛（つうかくへんちょうせいとうつう）」
と呼ぶことがあります。
つまり、
「痛覚変調性疼痛」の原因が
「ファシア」の痛み
であるという可能性は
充分に考えられます。
いったんまとめると、この図のようになります。
そして、
「最新の筋膜リリース」の
具体的な内容とは！
※最後までお読みいただき、ありがとうございます。
②につづく・・・